TOEICTest900突破のリーディングセクション攻略法 3/4
4.普段から"焦って"せっかちな気持ちで読むことが大切?!
でも、まだまだ、理想の"英語を日本語を介さずに理解する"域には程遠い感じでした。 私は次に取った"戦略"は、普段から、とにかく、猛スピードで読むことを心がけてみようということでした。
これって当たり前のことのように思えるかもしれませんが、案外、やっていないんですよね。
それで、TOEICTestの試験でいきなり普段読んだこともないようなスピードで、課題文を読もうとしても、理解できるはずがありません。 私がやった方法はちょっと荒療治なやり方でした。しっかりと理解しようと思って読むなら6~7分はかかりそうな長文を、敢えて、2分しか時間をかけずに読んでみようとするわけです。
これをやってみるとさらによくわかったのですが、"日本語訳読"は、速読にとって、本当に妨げになっていたのです。時間を計って、ちょっと無茶に短い時間内である英文を読もうとすると、本能的に、私の脳は、日本語訳を選択しないようになっていきました。
もちろん、それで意味が本当にわかるのか?と聞かれれば、まだまだ自信はありませんでしたが、この"荒療治"を続けていくことで、少しづつですが、そんな短時間の読解によっても、英文自体の意味がわかるようになってきました。
5.眼球を速く動かすREM(Rapid Eyes Moving)の訓練をしよう!
さて、ここで、前章で述べました"荒療治"、すなわち、英文を本来の実力以上の速度で読んでみる取り組みで、一つはっきりわかったことをご紹介しましょう。
それは、速く読むためには、ある肉体的なトレーニングを行わなくてはならない、ということです。極論すれば、速く読むためには、ある"運動"的なトレーニングが必要になってくるとでもいいましょうか。
では、体のどこを動かす運動なのかと言えば、それは、"眼球"なのです。 意外に感じるかもしれませんが、眼球を速く動かしたり、又は、物を凝視したりする力というのは、実は、トレーニングを伴わないと向上しない能力なのですね。
例えば、動体視力という言葉がありますよね。動いている物を目で追いかけて認識する力のことですが、これは、レーサーとか野球選手のように、普段から、スピーディに動く景色や物体を凝視しなくはならない環境にいる人達は、我々一般人に比べて、はるかに高い能力を持っていますよね。
速読にも大げさかもしれませんが、この動体視力のような能力が要求されるというわけです。 この速読のための動体視力を磨くためには、普段から、英語の文字を読む際に、できるだけ速く眼球を動かすようにすることが大切だと思います。
私は、勝手にこれをREM(Rapid Eyes Moving: REM睡眠から取りました)運動と名づけて、とにかく、英文を読む時には、せっかちに、焦りの気持ちを抱きながら、もっと速く、もっと速く、といわんばかりに、目を、眼球を素早く動かすように心がけました。
これを続けていくと不思議なもので、英文を読もうとすると、自動的に、速く目を動かそうとするようになっていったのです。