TOEIC Test900点取得の勉強法

TOEIC900点取得の勉強法
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TOEICTest 900点突破のための文法の学習法(1/3)

1.日本人は本当は文法は得意ではない!?

私はかつて、文法が得意だと思っていました。  

ところが、アメリカへ留学してから、TOEFLや英検を受けてみると、思ったほど、文法セクションで得点できていないという事実にぶつかったのです。

 

当時の私は、すでに相当な間、英語(の学習)に携わってきたのだから、英文法に対しては、既にそれなりの知識はあるはずだと考えていました。

しかし、実際に英文の雑誌や新聞などの記事を読んでみようとすると、語彙ばかりでなく、文法事項に対する知識が足りずに、なかなか内容を理解できないことが多かったのです。

 

日本人は、

「中学・高校を通じて、文法重視の英語の授業を行い過ぎていて、英会話などのコミュニケーション能力の養成のための対策が遅れている」

という声をよく聞きます。そして、そのような声を真に受けると、いかにも私達日本人は他の非英語圏の諸外国に比べると、文法を良く知っているかのような印象を受けますよね。

 

しかし、最近、専門家達の間では、

「実は、日本人は、これまで考えられてきたほどには、英文法が得意ではない」

という話が主流になってきているようなのです。

 

これは、TOEICTestと同じ団体が実施しているもう一つの英語のテストであるTOEFLのスコアデータに基づいた分析であるようなのですが、他国のTOEFL受験生に比べて、日本人の受験者の文法セクションでの正解率が決して高いものではなく、むしろ、低いくらいである、というデータが出ているからです。

 

これはいったいどういうことなのでしょうか?

 

実際、TOEICTest自体のスコアで見てみても、実は同様のことが言えるようです。つまり、リスニングセクションとリーディング(&文法)セクションの平均スコアというものが、私達の「文高聴低(文法に比べてリスニングに対しての苦手意識が高いこと)」の認識とは裏腹な結果が出ており、リスニングセクションのスコアのほうが高いという事実があるのです。

 

これは、見方を変えれば、自分で思っているほどには、実は、私達日本人は、文法を理解していないとも言えるかもしれません。でも、私達は、学生時代を通じて、文法を学ぶのに費やす時間は、他国に比べると間違いなく長いようなのです。

 

このことは、私自身の米国と豪州への2度にわたる留学経験を通じて実際に留学生や講師達に尋ねて確認した事実であり、中には、高校時代には、文法と名のつく教科書すら使ったことがない、という国もありました。

 

それでは、なぜ、私達はそんなに長く文法を勉強してきたのにもかかわらず、なお、文法が理解できていないのでしょうか?

 

英語と日本語という言語の差異が実は想像以上に大きいから、という問題もあるとは思います(実際、米国では、日本語は最難関外国語として、ロシア語などと並び、学生に敬遠されているという事実があります)。

 

しかし、"かけてきた労力がイマイチ報われない"もっと大きな原因がはっきりしているのです。

2.TOEICTestでは「生きた」文法知識が問われる!

私達が中学・高校の6年間、「偏ったカリキュラム」を通して、文法学習に明け暮れてきたのに、なお、文法に対しての理解が他国の英語学習者よりも劣っているその最大の原因とは? それは、文法を「生きた」知識として身につけていない、という点ではないでしょうか。

 

高校などでは、Grammarという教科書と授業が必ずあって、定期考査の度に、重箱の隅をつつくような細かな知識が問われるテストを受けさせられたものですね。 そのようなテストで成績優秀な学生達の頭の中には、文法はたいてい「教科書の知識」としてストックされていきます。

 

ところが、彼らの日常の「偏ったカリキュラム」では、それらの「教科書の知識」を実際に「生きている」英文の中で再確認するためのプロセスがあまりにも不足しがちなのです。文法というくらいですから、本来は、「文」を作るためのルールであるべきです。そして、このルールが実際にどのような効力や制約を持って、英文の組み立てや構造をコントロールしているかは、教科書だけをどれだけ読んで身につけようとしても、まず、身につきません。

 

大切なことは、教科書から得た知識を、実際の「生きた」英文の中で、再発見、再確認してみることにより、それらの知識自体に「息吹」を吹き込んでやることではないでしょうか。

 

TOEICTestという試験も、実施団体がアメリカの機関というだけあって、文法に関する問題もまさに「生きた知識」が要求されるような構成になっていると思います。 よって、大学入試の時のような、ベタベタの「教科書英文法的な基礎知識」を問われるような問題というのはまず見かけることはなく、問題はどちらかと言えば、語彙や慣用的表現に関する深い知識のほうをより多く問われるような構成になっています。

 

そのように一見すると「文法理解」にダイレクトに関係する問題が少ないとはいえ、文法知識そのものが重要ではないということは全くありません。むしろ、正確で詳細な文法知識というものは、リーディングセクションの3パート全100問の中で手を変え品を変え、様々な形で正解選択を導く上で不可欠になってくるからです。しかも、それらの知識というのは、正しい学習法を通じて、生きた知識になっていなくては、わずか75分という制限時間の中で、スピーディに、かつ、ほぼ無意識に、効率良く"フル活用"することは難しいでしょう。 それでは、「生きた」文法知識というのは、どんな学習から得ることができるのでしょうか?

 

次章で私自身が実践して成功し、その後もウチのスクールで多くの受講生に効果が現れたオススメのやり方をご説明しましょう。