TOEIC Test900点取得の勉強法

TOEIC900点取得の勉強法
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TOEIC(R)Testで900点を短期間で突破するための意外な方法その2

3章.絶対できるTOEICTestスコアアップ!そのコツ!  ~ 意外と知られていないTOEICTestの難易度!~

私が着目したスピードとは、「問題を解くスピード」、というだけの意味ではありません。英文そのものを、きっちりと理解するのに要するスピードであり、それが養成されれば、「問題を解くスピード」というものは、自動的に上がってくるはずです。

 

私は、このスピードを上げることが、自分のTOEICTestのスコアを大幅にアップさせるためのカギを握る、ということを直感的に感じました。 TOEICTestの問題は全て、英文だけで書かれているので、とにかく、リスニングセクションもリーディングセクションも、英文を理解する速度がすごく大切だと思ったからです。

 

このスピードが遅い人が、全200問の問題を、時間制限以内に終わらせようとすれば、当然、各設問に対して注ぐ注意や思考がおろそかなものになってしまいますよね。

 

実際、当校のTOEICTestクラスの受講生に対して、時々、行う模擬試験問題でも、本番通りに、時間を計って行う場合と、自宅で時間を計ることなく問題を解いてもらう場合では、同じ問題であっても正解率に大きな差が生じるのです。

 

つまり、時間を計ることなく、自分のペースで問題を解く時のほうが、正解率が最低でも10パーセント以上も上がるんですね。私自身も当時、TOEICTestを受けるたびに、「急がなきゃ」という焦りのせいで、問題を解く時に、自分の本来の実力を発揮し切れていない気がして仕方がありませんでした。 実際、試験前に購入して練習した問題集の出来では、とうの昔に900点を超えていても不思議ではなかったのです。

 

そこで、私は、とにかく、TOEICTest900を突破するまでは、英文を理解するための速度を上げることに専念しよう、と決めたのでした。 ただ、ここで、英文を理解するための速度といっても、どんな難易度の英文であるか、という問題が重要になってきますよね。

This is a penみたいな単純な英文なら、誰だって、すでに、速く理解する能力は備わっていますもんね。

 

私は、その時点で、英検準1級に既に合格していたので、実はある事に気づいていました。 それは、TOEICTestの試験問題そのものは、英検準1級よりはるかに簡単である、ということです。 本当にTOEICTestの試験問題というのは、難易度という観点だけから見ると、どちらかといえば、英検2級に近いレベルなんですね。 ただ、英検準1級が70パーセントの正解率で合格できるのに対して、TOEICTest900を取るためには当然のことながら、90パーセント以上の正解率が要求されるわけです。

 

そして、また、TOEICTestが必ずしも英検と単純比較できない理由は、その問題数の多さにあります。 そして、その問題数の割りには、制限時間があまりにも短いですよね。

 

ですから、

英検2級、準1級に合格する実力のある人が受験しても、「時間の壁」にはねかえされてしまい、その実力を発揮することができない結果に終わってしまうことが多いのです。

私自身も、その壁を乗り越えることがなかなかできませんでした。

 

これは、明らかに、それまでの自分の理解スピードが、TOEICTestで要求されるレベルに達していないことを示していると考えました。

そこで、私は、TOEICTestの膨大な問題数を時間内に余裕を持って解くため、英検2級レベルの英文をいかに素早く理解できるか、ということを念頭においた取り組みを考え始めることにしたんですね。

 

ただ、ここで一つ疑問が生じてきました。 リスニング問題への取り組みです。リスニング問題は、スピードを磨くことだけで対処できるのだろうか、という純粋な不安です。 しかし、この不安が、全く不必要なものでありました。 理解スピードを磨くことは、TOEICTestのリスニングセクションに対しても大変有効であったのです。

 

事実、私は、取り立てて、

特別な聞き取り練習をやらなくても、リスニングセクションで475点(495点満点中)を取ることができたのですから。

英語の理解スピードを高めることが、リスニングセクションでの好成績につながるのには、きちんとした根拠がありました。次の章でご説明したいと思います。

4章.リスニングとリーディングの問題構成は『100:100』ではなかった!? ~ 問題構成を分析すれば見えてくるTOEICTestスコアの伸ばし方!~  

私がTOEICTest900を始めて突破した時に、それ以前と比べて、リスニングの聞き取り練習を特に増やした、ということはありませんでした。 とにかく、

 

英文の理解スピードを高める

という一点に絞り、あまり多くない学習時間のほとんどをそのための取り組みに充てました。 それなのに、結果として、475点という高得点をリスニングセクションで取ることができたのです。

 

これは単なる"まぐれ"だったのでしょうか? そうでもなかったようです。

というのは、当時、私は、少しでも効率の良い学習法を見つけ出すために、TOEICTestのテスト構成をしょっちゅうチェックしていました。 やがて、1つ重要なヒントを見つけました。 それは、リスニング問題の形式についての気づきでした。

 

リスニングセクションのパート3(会話問題)と4(説明文問題)の合計60問(新TOEICでは69問に変更)が、前半のパート1(写真描写問題)と2(応答問題)とは対照的に、単なる聞き取り問題ではなく、問題用紙に印刷された問題文と4つの選択肢を「読解」しなくてはならない、ということです。

 

このことは、一見なんでもなさそうですが、実は、とても大きな意味があったのです。 すなわち、これまで100問同士で、50パーセントづつだと思っていたTOEICのリスニングとリーディングの構成の配分が、実はそうではないということを意味していたのですから。

 

つまり、このテストは、リスニングのパート1(写真描写問題)と2(応答問題)の40問(新TOEICでは31問)以外の残りの5パート計160問(新TOEICでは169問)の全てに、「読んで理解する」という能力が要求されている、実は"読高聴低のアンバランス"な構成だったのです。

 

それまで、私は、ごく当たり前に、TOEICTestの問題構成というのは、リスニング100問、リーディング100問で両方とも495点満点であり、そのスコアをごく普通に足したものが総合スコアとして示されるものだと考えていました。

 

ところが、そうではなかったのです。 大胆に言ってしまえば、TOEICTestは、純粋な聞き取り能力を問う問題(パート1とパート2のみ)は、たったの40問(新TOEICでは31問)で、読んで理解する力が必要となる問題(残りの5つのパート全て)が160問(新TOEICでは169問)という「1:4」の比率で(新TOEICでは、169問あるので実際は「1:6」に近い比率です)

 

「読む力」が重視されるテストだったのです。

 

ということは、必然的に、高得点を狙うには、「聞くこと」よりも英文を理解するスピードを磨くことに力を入れた練習をするほうが効果的だということが言えるのではないでしょうか?

 

それでは、実際に、英文を素早く正確に理解して、短期間でTOEICTestのスコアを大幅に伸ばすための能力養成方法を見ていきましょう!