TOEICTest 900点。私はこうして超えた(4/6)
TOEICTest900点を、落合氏のプロ野球の試合での活躍(タイトル奪取)になぞらえて臨んでみる
つまり、私は、自分のTOEICTest900点を、落合氏のプロ野球の試合での活躍(タイトル奪取)になぞらえて臨んでみようと思ったのです。
具体的には、6ヵ月後のTOEICTest試験受験日を、プロ野球で言うならば"開幕戦"に例え、これからの6ヶ月間を、3ヵ月間の自主トレ(これは通常、プロ野球選手ですと、シーズンが終わってしばらくの休養を経た後、晩秋頃から取り組み始める自主的なトレーニングのことです)期間と、残り3ヶ月間のキャンプ(例年、4月の開幕前、2~3ヶ月間、温暖な地方で行う実戦練習)とに分けて取り組んでみようと決めたのでした。
落合氏は、自主トレ期間中は、なるべく野球のことは考えず、ゴルフやテニス、水泳、山歩きといった一見野球からはかけ離れた運動ばかりを行うことで、普段、野球のゲームでは使わない部分の筋肉や反射神経、及び、野球でも大切な下半身の筋肉を鍛えようとしたようです。
これに習い、私も3ヶ月間の自主トレ期間では、TOEICTestの問題集などは一切解かず、上述した日々の習慣的学習に加えて、週末に、英文雑誌を読んだり、大学受験時に複数購入した単語集を暗記しようとしてみたりして、英語の"下半身(?)"を鍛えることに専念しました。
また、落合氏は、著書の中で、
「下半身の筋肉が十分に鍛えられ、全身の細かな筋肉が整えられるまでは、いくらやりたくても、バットを振ってはいけない」
と言って、それまでの野球界の常識である
「とにかく毎日バットを振ることが大切」
という考えを真っ向から否定しています。そして、その理由がとても合理的で、
「バットスイングには、下半身の踏ん張りを始めとした全身のバランスが大切なのであり、しっかりとしたトレーニングなしにバットを振ってしまうとスイングのバランスを崩してしまうから」
であると説明しました。
そして、いよいよ下半身の筋肉の鍛錬が完成し、満を持して、バットスイングを行うわけですが、この時には、それまでの「早く振りたい、野球がしたい」という抑えられていた強い欲求も加わってくるので、理想的なスイング練習を行うことが出来るらしいのです。
バットスイングは私のTOEICTest対策にとっては、TOEICTestの問題を解いてみることであると位置づけました。
そして、3ヶ月間の自主トレが終わるまで、絶対にどの問題集も参考書も見ないと決めたので、時々、自分の中で、
「たまには問題でも解いてみようかな」とか「これだけ毎日、英文を書いたり読んだりしてきたから、今、問題をやったらスコアが上がっているかも」
というような欲求が浮かんだりもしました。
しかし、落合氏の教えの通り、自主トレ期間が終了するまでは何とか、その欲求を抑えることができたのです。
5.キャンプに入って(試験3ヵ月前)、すぐに苦手箇所を徹底的に克服した!
さて、三ヶ月間の自主トレ期間も無難に終わり、いよいよ、私のTOEIC対策もキャンプインです。 プロ野球ではキャンプインすると、シーズンオフを通じて自主トレに励んできた選手達がピッチを上げて、実戦練習に突入していきます。
しかし、ここでも、落合氏は独自のクールな理論を展開しています。氏曰く、
「キャンプは前・中・後半に分けて臨み、前・中半は、昨シーズンの"課題"の克服に取り組む」
べきであるそうです。
私も、この、試験まで残り3ヶ月の期間を自分なりに3期に区切ることにしました。1期目を最初の2ヶ月間として、2期目は残りの1ヶ月間のうちの20日間、そして、3期目は、最後の10日間です。
そして、1期目は、落合氏の言うところの「課題克服」に充てることにしました。
具体的には、実戦形式の問題を解いてみて、よく間違えしまう箇所の文法事項や語彙、語法などをチェックして、リストアップし、それらを一つづつじっくりとしらみつぶしに学習していくのです。
今まで買っただけで開いたこともなかったものすごく分厚い文法書も、このやり方で、問題式を持って読んでみようとすると、不思議に、よく理解できるものです。また、それまでは、あまりはっきりと把握できていなかった自分の苦手ポイントというのもよくわかるので、学習自体が非常に効率的になりました。
こうして、試験1ヶ月前までの2ヶ月間のキャンプ期間中は、それまでの自分のプレイスタイル(TOEIC受験)の欠陥部分だった分野に対して、かなりピンポイントで手厚い対策を施すことができました。