TOEICTest 900対策!英単語の覚え方(Page2/3)
ランダムイメージ連鎖式記憶法とは
ランダムイメージ連鎖式記憶法は、普通のやり方と同様に、何かわからない単語に出会ったら、まず、辞書を引いて意味を確認し、日本語訳と共にノートに書き出しますが、ここで、ノートの作り方にちょいと工夫を加えます。
具体的には、その調べた単語の語尾を変えて品詞を変化させた語を付け加えてみたり、反意語や同意語、類義語も書き足してみたり、また、時には、その語を含むイディオムなどを書き出したりして、とにかく、その語に"関連する単語"をランダムに書き足していくのです。
また、単語が長いものであれば、接頭辞や接尾辞などをチェックしてみて、日本語訳が「どうしてそうなるのか」ということにも少々、考えをめぐらしてみたりもします。以下にちょっと例を書いてみましたので、ご参考にしてみてください。
* interfereという語を辞書で引く。→ (日本語訳)妨害する、干渉する
1.同意語、類義語を考える
→(妨害する):interrupt, disturb, hamper, prevent(干渉する):intervene, intrude, step in
2.反意語を考える
→(無視する、放任する)ignore, neglect,
3.語尾を変化させる
→interference (名詞形)
4.接頭辞をチェック
→ inter- (「間で」という意味があることがわかる)
とこんな具合です。 これは、あくまでも例ですので、いつもいつも必ずしも、1~4のプロセスを全て書く必要もありませんし、これほどの数の単語を書く必要もありません。ただ、このやり方の本当の目的は、頭の中になるべく幅の広い、大きな"イメージ"の鎖を作ることなのです。そして、一つの鎖の中に多くの種類の語を入れていくと、その各語がまた、他の鎖の内部の語とつながったりして、それが次第に"イメージの連鎖"となっていく感じなのです。
このイメージの連鎖が"記憶の宇宙"全体にびっしりと張り巡らされていくことで、リスニング時のような「一瞬」の間での、頭の中での語彙の検索が可能になっていくようなのです。
このやり方のコツを一つ書けば、記憶の際には、日本語訳にこだわらないということです。
例えば、リスニングの際に、interfereという単語が出てきて、咄嗟に「妨害する」という日本語訳が浮かばなかったとしても、「interveneの同意語だな」とか、「ignoreの反対的な意味だな」というように意味をイメージできるようにすることのほうが実践的であると言えるからです。 欠点は、トラディショナルなやり方よりも時間がかかってしまうことですが、ただ、このやり方をすると、より強く記憶されるので、忘れにくいし、使いたい時にも「即座」に使えるというメリットも計り知れません。
そして、次章で書くポイントと併せて行えば、さらに成果を上げることもできます。
3.英単語は常に文脈と共に覚えるのが基本!
さて、前章で述べたランダムイメージ連鎖式記憶法ですが、さらに記憶を確実にし、しかも、実践性の高い語彙を定着させたい人には、もう一つだけ是非やって頂きたいことがあります。
それは、ランダムイメージ連鎖式記憶法に従って作ったノートに、その語彙を使ったセンテンスを書き加えることです。
センテンスが長くて面倒臭ければ、その語を含む前後5~6語のフレーズ表現だけでも構いません。
なぜ、こんな面倒くさいことをやるのかと言いますと、これもやはり「記憶の宇宙」にイメージの連鎖をより"強く"より広く張り巡らせるためと申し上げざるを得ません。 もっと簡単に言えば、単語が実際にネイティブの口から出る際に、一つの単語だけが単独で使われることはありえませんよね。 つまり、単語が使われる時には、必ずそのための「文脈」というものがあり、その文脈内での単語の意味を捉えることが大切なのであって、一語だけで意味を捉えようとしても、なかなか、「イメージ」が沸かないことが多いのです。
ですから、これは「どうしても覚えておきたい」という単語があれば、是非、センテンス、又は、フレーズをノートに書き加えて、記憶しようとすることをオススメします。 これをやるのとやらないのとでは本当に大違いですから。