TOEIC Test900点取得の勉強法

TOEIC900点取得の勉強法
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TOEICTest900突破のリーディングセクション攻略法 2/4

3.わからない語彙の意味を見抜く"能力"を磨くためには?

英語を日本語に訳さずに理解していく。

 

この理想は、まだまだ、私にはあまりにも高いハードルでした。そこで、そのことについてあれこれ考えるよりも、まずは、もう少し取り組みやすい問題から取りかかることに決めたのです。 それは、もう一つの私の中での大きな課題であった"語彙対策"です。

 

三度のTOEICTest受験で900突破を狙い、見事に惨敗した私が最もはっきりと認識した自分の中の能力不足の分野は、ずばり語彙力でした。 そのため、語彙力を強化するために、私は、英文雑誌の「Time」や「Newsweek」を講読し始めたのです。 そして、こらら雑誌の記事を、会社までの通勤の行き帰りの電車の中(当時は往復で優に2時間かかりました)で、速読対策として、毎日読むことにしました。

 

ところが、ここで、すぐに問題が発生しました。 それは、わからない単語が多すぎて、速読の練習どころか、読解の練習にもならないのです。しかも、満員電車の中で読んでいるので、辞書を引くこともできません。 それでも、気を取り直して、わからない単語には赤ペンで下線を引いて、後で辞書で調べることにして、なんとか、記事を読み続けるようにしてみました。 1ヶ月くらいした頃でしょうか。自分の中である変化が生じていることに気づいたのです。 それは、その1ヶ月間、満員電車の中という非常に窮屈な環境もあって、読む記事は決まって一面の政治記事に限定されていたんです。つまり、私はその1ヶ月間、毎日、政治の英文記事を2~3個読み続けていたことになります。

 

すると、おもしろいことに、政治に関する語彙がかなり自分の中に定着してきたようで、この頃から、一面の政治記事は相当に深く理解できるようになっていったのです。 かといって、もちろん、記事の全ての語句を理解できるということはありません。わからない語彙は相変わらず次から次へと登場はします。でも、以前と違って、それらの語彙を"完全にわからないもの"として取り扱うことがなくなってきたんですね。

 

前後の文脈から意味を推察してみたり、前の段落、後ろの段落の中に同じような意味の語彙がないか、という具合に、わからないならわからないなりに理解しようとする技術が磨かれていきました

 

それに対して、以前の私は本当に"枝葉末節"な読解法を取っていました。というのは、わからない単語が出てくると、その単語の意味だけを必死になって考え、その記事全体の文脈とか流れに対しての思考は完全にストップしてしまうんですね。

 

とにかく、一語でもわからない語があると気持ち悪くて辞書を引きたくて仕方がありませんでした。 思えば、こんな具合でTOEICTestを受けると、英文中に一つや二つわからない単語が出てきた途端に、それらに気を囚われてしまい、全体の意味を見失ってしまうことになりがちですよね。

 

だけど、考えてみると、TOEICのテストの読解問題というのは、英文和訳を要求するような形式のテストではないので、わからない単語が少々あったところで、問題を解くこと自体にはあまり影響しないことが多いんですね。

 

でも、普段の取り組みを誤ると、そんなことが、なかなか見えてこないようです。私も、読解練習を始めなきゃと思って、読み始めた記事を、最初は一言一句漏らすことなく全て理解しなきゃと思って、読んでいたのです。そんなことをしていたら、どれだけ辞書を引いてもキリがありません。

 

次から次へとわからない単語というのは登場してくるのですから。 そこで、ある時から、"筋を追う"ことだけに専念するように読解するようにしてみました。そうすると、話の大筋にあまり影響しないような語彙は例えわからなかったとしても無視していけば良いということがわかってきました。 また、前述したように、ある一定の期間、政治なら政治だけというように、ジャンルを絞って読解していくことで、同ジャンルの相互に関連するような語彙を集中的に頭に入れることができます。

 

この"筋追い式の大雑把読解術"と"ジャンル集中式語彙定着法"を続けていくことで、その後、英文を読んでいく際に出会う、新出単語達の意味をかなりの正確性で見抜くことができるようになっていきました。