TOEICTestスコア900点突破のリスニングセクション攻略法(2/4)
3.英語の音は聞き取れる。でも意味が分からない?!その真実!
金濱さんのケースも、うちの教室に来た時点でも、英語の音そのものを聞き取ることはそれほど問題ではありませんでした。それよりも、問題は、その聞き取った音の"意味の理解"が素早くできていないことではないかと考えたのです。
私達の大部分は、中学校で英語に始めて触れて以来、あのRやLに代表される英語特有の発音には、ほとほと手を焼いてきていますよね。 この状態を改善するための取り組みとして、英語の音に慣れるため、"耳"を鍛えることができるような、"聞き取り練習"を行わければいけない、と思うのは当然だと思います。
しかし、多くの方が、時間をかけて、この"耳を鍛える"聞き取り練習をこなしてきても依然として、ネイティブの話す英語をはっきりと理解できるようにならない、と苦労しているのも事実です。
そうすると、リスニングがなかなか上達しない原因は、
「聞き取った英語を理解するのに時間がかかり過ぎるため、ネイティブの話す速度についていけなくなり、結果として意味が取れない」
ということが原因とは考えられないでしょうか?
実際、私はリスニングのパート4が苦手だったのですが、まさに、このポイントで苦労していたのです。
ということは、言い換えれば、聞き取った英語を時間をかけず素早く理解できるようになれば、リスニングが相当改善されることになるのではないでしょうか。
それでは、実際に「聞き取った英語を素早く理解する」ためには、どんな取り組みをしたらいいのか、について詳しく説明したいと思います。
4.聞き取ったと同時に、英語を素早く理解するために!
それでは、実際に、英語をネイティブが話すスピードに負けないくらい素早く理解できる能力を身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか?
そのためにはまず、一口で言いますと、"英語を日本語に訳さずに、英語のまま理解できる"ようになることだと思います。 そして、この能力は英語リスニングにとって、最大のカギであると言っても良いのではないでしょうか。
それでは、英語を日本語に訳さずに英語のまま理解する、とは、具体的にどのような状態なのでしょうか?わかり易くするために書かれた英語で考えてみましょう。下の英文を見てください。
(例文)You won't find the country in the Guiness Book of Records because detailed official birth records only began to be kept there after 1949.
この文を日本語に訳して理解しようとする人は、英文を一旦、終わりまで全て読んでから、また、前の方に戻りながら、"日本語"として適切な語順で、英語を把握しようとします。そして、出来上がった
「詳細な公式出生記録は1949年以降になってからようやく残され始めたので、その国をギネスブックの中に見つけることはないでしょう」
という日本文にて意味を理解しようとするのです。
ところが、このように日本語を介して英語の意味を把握する習慣がついてしまうと、必ず英文を最後まで読んで(聞いて)後ろから前へ"戻り読み"をしないと解釈できなくなってしまいます。 実は私自身も、英語の読解は、高校時代より苦手ではなかったので、大学受験式に頭の中でしっかりと「和訳」する癖がついてしまっていました。
そして、自然な響きの和訳文を作ろうとするとどうしても文を逆行して"戻り読み"をする習慣がついてしまっていたというのです。 これでは、猛烈な速度で話される英文を、そのスピードのままに理解することは到底無理ですよね。
それに対し、この英文を日本語に訳さずに理解できる状態を見てみましょう?